カラダとリハビリ

理学療法士である管理人が「カラダ」と「リハビリ」について自由気ままに書いていくブログです。

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虚血性心疾患・心不全についてまとめてみた!

虚血性心疾患・心不全ってどんな病気なんでしょうか?

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訪問リハビリでも高齢の方が多いため循環器の知識は必要です。

 

その中でも特に多い虚血性心疾患・心不全に関してまとめました。

 

・虚血性心疾患の概要

 心臓の冠動脈が狭窄もしくは閉塞したことで十分な血液を送ることができなくなり、心筋が虚血に陥った病態。狭心症心筋梗塞など冠動脈疾患の総称のこと。

 

心不全の概要

 なんらかの基礎疾患を背景として、心臓のポンプ機能が低下し心拍出量の低下や末梢循環不全を呈した病態。

 

・虚血性心疾患・心不全の障害像

 心肺機能や血液、筋の機能が低下することにより最大酸素摂取量が減少、廃用症候群をきたしやすい。

 

・急性期の理学療法

 臥床期間は最小限にして、心不全徴候や不整脈の出現に注意して離床する。重症例では安静臥位による身体機能の低下を防ぐ程度に最小限の負荷に抑える。

 

・回復期の理学療法

 全身持久力向上や嫌気性代謝閾値の向上を目的に歩行、トレッドミル、自転車エルゴメーターなどの有酸素運動を行う。

 

・生活期の理学療法

 自己管理能力の獲得を目的に運動療法に加えて、栄養指導や生活指導、復職指導など包括的な指導を行っていく。

 

リスク管理

 新機能が低下している場合、運動による正常な血圧反応、心拍反応がみられないことがある。特に運動後に血圧が低下した場合は胸痛や息切れなどの心不全悪化の徴候がないか確認する。

 安静時の心拍数の上昇や運動中の心拍数上昇を認める場合には心不全の悪化を疑う。

 呼吸数の変化を確認し、浅く早い呼吸をしていないか確認する。

 運動中は息切れ、胸痛、めまいなどの自覚症状の出現やモニター上の変化に注意する。

 ローン(Lown)分類Ⅳb以降では離床を中止する。

 

今日は虚血性心疾患・心不全の概要をまとめてみました。

運動をする上で循環器疾患がある場合には気をつけなくてはいけません。

 

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