カラダとリハビリ

理学療法士である管理人が「カラダ」と「リハビリ」について自由気ままに書いていくブログです。

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フレイルについてまとめてみた!

最近話題になっているフレイルについてまとめてみました!

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 老年症候群と廃用症候群の違いはなにかわかりますか?

きちんと理解しておきましょう!

・フレイルの概念

 加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態。

 

フレイルを理解するためには健康寿命の概念も理解する必要があります。

健康寿命の概念

 健康寿命とは、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のこと。

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https://locomo-joa.jpより)

 ・フレイルの症状

 人は必ず年をとり、フレイルに陥ることは避けられないが、以下に示す項目の中で3つ以上当てはまれば疑われる。

 ◎体重が2~3kg減少している

 ◎以前より疲れなくなった

 ◎筋力が衰えているのがわかる

 ◎歩くのが遅くなった

 ◎外に出るのがおっくうになった

 

・フレイルの悪循環

 フレイルは悪循環することで症状が深刻化していく。

 体力や筋力の低下で散歩がおっくうになると人と接する機会が減る。

 買い物に行くのがおっくうになれば食生活に変化が出てくる。

 偏った生活をしていれば体力は減退し、筋力低下して転倒しやすくなる

 転倒恐怖感により生活への不安が増大し活動性が低下する。

 経過をたどる中で判断力や認知機能などの精神活動性も低下する。

 

・フレイルの予防

 健常の時から悪循環に陥らないような生活習慣を持つかが大切である。

 栄養面と運動面、病気の予防は生活の維持は要である。

 具体的には歯の健康を維持して食生活を維持して、運動を生活の中に取り入れて活動的な日々を送ること、人との出会いを大切にして笑いや感情を絶やさないようにすること。

 個人でフレイルの予防策は異なるが、栄養、運動、病気の予防を見つけていくことが重要であり、その部分に理学療法士が携わることができれば健康寿命を延ばすことが可能である。

 

フレイルを予防していくには色々な要素が関連していることは言うまでもありません。個人的に大切だと感じていることはやはり人との関わりだと思います。人と関わることで会いに行くために身だしなみを整え、バスや電車の公共交通機関を利用し、人とコミュニケーションを取り、美味しいご飯やコーヒー、お菓子を食べ、笑うことができます。

一人で何かをすることは難しいですが、だれか他人と一緒に何かすることは難しくないと思います。

地元の友達や高校、大学の友達、病院や会社の同僚の他に趣味での友人もいるとこれからの生活が豊かになるのではないでしょうか?

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